S.Yairi YD-303 1972年 ハカランダ 激鳴り！

製造年...1970年代
ボディサイズ...ドレットノート

最終フレットの型番やネック付け根の型番印字がないことから判断に迷いましたが、シルアル番号3432、ネックバインディングなどの有無から１９７2年製造のYD-303初期モデルと判断しました。型番の記載がない個体はモデル初期モデルに時折登場しますが、原因は不明です。トップは極上スプルース単板、バックはハカランダ合板の３ピース、サイドもハカランダ合板です。ネックはマホガニー、指板とブリッジはエボニー、ペグはドイツ製のシャーラーシルバー、これ以上ない素材を使用しています。

さて音ですが、立ち上がりの速さ、シャープでエッジの鋭い高音域の音質、固めで図太い迫力満点の低音域の鳴り、そして何よりも弾くや否や飛び出てくる圧倒的な音量、流石1970年代のJapan Vintageを代表するメーカーS.Yairi、抜群の鳴りです！

トップ板も弾きこまれて歳を重ね何とも言えない渋い飴色に変わり、ハカランダの美しい木目と相まって、迫力満点のこの面構えは惚れ惚れします。またこの時代のヤイリに多い側板と裏板塗装の白濁化も比較的に軽く、長年のプレイにより刻まれた小さな打ち傷や擦り傷などは有りますが、本当に鳴りの良いヤイリをお探しの方には、是非ともお勧めしたい一本です。
ただ長年の弾き込みでフレット残りは約65%、特にローポジションの指板の削れやフレット溝も有りますが現状での演奏には問題は無く、ブレイシングの剥がれも無く、定評あるネックは頑丈で反りも有りません、弦高は12F1弦側で約2mm、6弦側で約3mmです。メーカー本来の指定弦のゲージはミディアムゲージですが、弾き易さを重視してライトゲージ弦をセットして低めに調整しています。オリジナルハードケースも付いてます。

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