✨#シルヴィ・バルタン-ライタ ーノーツ (プライス・レス❗)

右の #シルヴィ・バルタン の
#ライナーノーツ続き！

ポピュラー歌手においても例外ではない。歌手の体験する実生活の様々な積み重ねが、たとえどんなにコマーシャルなサウンドにおいても、表われれずにはいない。バルタンがデビューしたのは60年だった。そして映画「アイドルを探せ」などへの実演を通じてまたたくまに世界中で爆発的な人気を獲得し、65年に同じく人気歌手のジョニー・アリディーとの幸せな結婚、ここまでは、並の人生以上に月並みだった。それからおかしくなる。あるいは、彼女の第二の人生が始まる。アリディとの離婚騒ぎ、2度もの、意図的ともいえる交通事故、普通の人間なら、人気歌手か妻の座かに安住するはずである。バルタンは、あの、可愛い顔に、涼しげな瞳の底に、何をかくし、何を考えているのだろう。それは誰にもわからない。恐らく彼女自身にも。バルタンは相変わらず流麗なサウンドにのって歌いまくっている。しかし、そこに彼女の経てきた経験からくる何ものかがうかがえ、ある種の厚みが、あるいは深みが、つけ加えられていることは確かなようだ。バルタンは果たして変貌したのか、それとも以前同様「恋のアイドル」なのだろうか。それはともかく、「永遠の妖精」であることは間違いないだろう。
このレコードには彼女の初期から最近までのヒット作、代表作が5曲収められている。バルタン・ブームのきっかけを作った64年の大ヒット #「アイドルを探せ」 、68年の自動車事故から見事にカム・バックをとげた #「あなたのとりこ」 、70年に発売され、メッセージ・ソングということで話題をまいた
#「哀しみの兵士」 昨年来日の際日本語で吹き込み、ヒットした #「恋人時代」
、それに先に述べた、モーツァルトの
交響曲40番に挑戦の #「哀しみのシンフォニー」 である。バルタンの代表作であるこれらの歌を通じて、わたしはかのに、素顔の彼女に、かすかではあるが触れることが出来るような気がする。

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