紀元前550年から500年の古代ギリシャコイン(ミレトス)ライオン

紀元前550年から500年にイオニア（Ionia）のかつて地中海最大の都市だったミレトス(6枚目の地図参照)で製造された古代ギリシャのディ・オボル銀貨です。表(おもて)面はミレトスの守り神ライオンの頭部、裏面は星型の花模様が描かれています。初めて貨幣を鋳造したのは隣国リディアなのですが、ミレトスは世界で最初に通貨として使い、黒海沿岸の70の植民地から地中海全域まで商船を送り毛織物などの交易で繁栄しました。その意味でミレトスの貨幣は世界初の国際通貨と言えます。ベルリンのペルガモン博物館に「ミレトス市場門」(7枚目の写真参照)という巨大な建築物があります。その豪華さからミレトスの当時の繁栄ぶりが容易に想像できます。また、ミレトスは自然哲学発祥の地でもあり、ミレトス学派として古代ギリシャの文化の中心となりました。ソクラテス、プラトン、アリストテレスより200年も前の話です。この2500年前の小さなコインの中に大きな古代ギリシャの世界が広がって見えます(個人の感想です)。
世界的なコイン専門ネットショップ「Vcoins」で購入しました。2500年以上前とはとても思えないほどキレイでダメージの無いエッジの効いたギリシャコインです。状態は写真を良くご覧になりご確認ください。1枚目の写真は購入したお店の提供で、2枚目から5枚目は私が撮った現状の写真です。メルカリでも「ミレトス」で検索するとSOLDの商品がヒットします。
サイズは直径9mm、重量1.03gです(1円玉は20mm,1g)。
商品は写真のギリシャコインとプラスチックケースのみで他に付属品はありません。

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